永井貴博さん◆元トップ営業は「サーカス式(移動式)学校」をつくる海賊(前編)

「新しい価値を創造している人たちの、目が輝いている瞬間を増やしたい」

永井貴博(ながい・たかひろ)さん
楽天時代に「MVP」を受賞するというトップ営業マンとしての地位をあっさり捨て、起業したのち、大企業での経験を生かしたマーケティングやコンサルティングを提供する永井貴博(ながい・たかひろ)さん。
「人が好きだから」人を教育し、影響を与えていくことがご自身の幸せだという永井さんは、人材教育の視野を熱く見据える。そして起業6年目を迎えたいま、ますます「人」に魅せられている彼の目には、どんな海路が見えているのだろう? 目下準備中という「サーカス式(移動式)学校」についても、大いに語っていただいた。

楽天でMVP受賞するも、「幸せなのか?」ーー違う!

都心のど真ん中に、開放的な空間が広がるコワーキング・スペース。人待ち顔の人もいれば、作業に没頭中の人もいる、多種多様な人びとの溜まり場。会議スペースからは気持ちのいい木漏れ日がさす。そんなおしゃれな空間に楽天時代にMVPという栄誉を称えられた超エリート営業マン……。いったいどんな人が現れるのかと思いきや、待ち合わせに遅れて到着した我々を穏やかな笑顔で出迎えてくれた永井さん。一見癒し系の永井さんが、これまたなぜ頂点に立った瞬間に会社を辞めてしまったのか、とても興味をそそられた。

 

「今でも楽天にいたことは、こんなに自分が成長できて、心からありがたいなと思っています。当時はすごく仕事も楽しかったし、一生懸命誰かの役に立ちたい、店舗さんの役に立ちたいと思って仕事をしてきたのですが、MVPをもらったときに……なんのためのMVPなんだっけ? 誰を祝福しているんだろう? まったく自分のことだとは思えなかった。人の幸せを作っているだけな気がしてきて、果たして自分は本当に〝幸せなのか?〟と自問したんです。そうしたら〝違う〟という答えが返ってきました。
充実していることと幸せって別のところにあるんじゃないか? と感じた瞬間でもありました。〝じゃあ、自分の幸せってなんだろう?〟と、すごく真剣に考え始めたんです」

 

 

具体的には「何がしたいのか? どこに行きたいのか?」とノートにずっと書き出していたのだという。それが3冊から4冊くらい溜まってきたころに、教育というワードが一つ出てきた。

誰のための人生か?

 

人が好きだったので〝人にフォーカスを当てた仕事をしたいな〟と思っていました。企業に対してのコンサルティングも、実は、人をどう変えていくか、どのようにモチベーションしていくかという、人に対しての教育なんです。教育という仕事のジャンルで事業として成立できたら、わたしは幸せになるんじゃないかと思って、シフトチェンジをしました。
もう一つ、過去を少し話させてもらうと、大学に行くのに結構がんばって受験勉強したし、新卒も〝ランキングで一番人気の会社に入ったら皆から褒められるかな?〟と思って旅行会社に入社して、楽天も有名だから皆が〝いい〟と思ってくれるかな? と考えて転職したり、転職したら〝表彰されるぐらいがんばったら何かいいことがあるのかな?〟と、そんな調子でずっとやってきました。大学も、就職も、転職も社内の評価もイケてる方へと全部やってきて、4回とも〝失敗だった〟と感じました。なぜかというと、人が決めた偏差値、人が決めたランキング、人が決めた有名か無名かで選んできた、全部他人の軸だったからなんです」

 

自分のためじゃなかった……それに「気づいた」。レールの上に乗っかっている感覚がずっとどこかにあった。誰かが敷いてくれたレールの一番前にいることが求められていたし、レールに乗っかっている瞬間は楽しいもの。

 

今わたしはすごく幸せです。それはわたしが大切にすること、時間、人ーー誰と会うのか、どこで会うのか、どんな仕事をするのかを、全部自分の軸で決めていて、わたしが幸せだと思うことを選んでいる、その実感があるからなんです」

最新記事をメールで購読しよう!

メールアドレスをご記入いただけると、最新情報をメールでお知らせします

海賊ライフのFacebookをフォローしてワクワクする毎日を過ごそう!

按讚給海盜人生FB,過很快樂的日子吧!

Twitterでも楽しいニュースが届くよ!