
今回のテーマは「仕事が怖い」
海賊ライフのウェブサイトの検索では、「仕事が怖い、上司が怖い」など、職場に関わる悩みが上位にランクインしています。
一口に「仕事が怖い」といっても、何を怖いと感じているのか?は、人によって違うハズ。ということで、海賊のたまり場企画として、オンラインイベントを開催しました。
何を怖いと感じるのだろう?
仕事の中で怖いと感じる内容も人それぞれ。例えば:
- 仕事で成果を出せるかというプレッシャーを怖いと感じるケース
- 職場にある暗黙知のようなルールから外れてしまう、疎外感を怖いと感じるケース
- 上司に(攻撃的に)怒られることを怖いと感じるケース
イベントの前までは、私自身は「仕事が怖い」と感じるケースについて、<3>のケースのように相当ヤベー錯乱気味の上司に当たってしまって攻撃的に仕事のことを攻められるようなことが怖いと感じる人が多いのかな、と思っていました。
<1>の自分自身が任された仕事をうまくできるか?といったことも、ドキドキと不安があったりストレスでもあるな、と私自身も感じますが、このプレッシャーをもっともっと強く感じる場合には「仕事が怖い」という感覚になるのかもしれない。
この「仕事がうまくできるか?」タイプのプレッシャーは、程度の差はあれ、誰もが感じるもの。でも、適度なストレスを感じながら「頑張ろう!」と思うのか、強すぎるストレスで「もうダメだ」と苦しくなってしまうのか、なぜ人によって捉え方が違うのでしょうね。今回、みんなで話している中で、話題になりました。
<2>の職場にある暗黙のルールや仲間意識を壊してしまわないか、自分がズレた行動をとってしまって、疎外感を感じないか、という感覚も結構、大きいのだな、と学びました。私自身は、協調性があまりない性格なので、集団行動から外れることも多くて、まぁ、周りと考え方が合わないならそれも仕方ないよね、というタイプなのですが、周りの友人とかをみていると「列を乱す」ような行動には抵抗がある人も多いです。
私だって仲間はずれのような生き方はそんなに好きではないですw 単純に辛いし笑
でも、この集団の中での自分自身の位置付け、というか、集団であることを重視するのか、個人がどう思うのかを重視するのか、は興味深いテーマです。これは2者択一といったものでなくて、濃淡グラデーションがあるものだとは思いますが、人によって捉え方はかなり違うのはなぜだろう?
なぜ怖いと感じるのだろう?
<1> 仕事で成果をだす
仕事をうまくできるか?というプレッシャーが、適度な緊張感を超えて、パフォーマンスに影響するようなストレスになってしまう理由は?
このストレス、仕事でミスをしがち、という人だけでなく、むしろ仕事が得意な人にも起こり得る、ということが私にとって新しい発見でした。
(仕事ができる人だと)周囲に期待されているから、その期待に応えなければならない、といった義務感や、もっと自分自身に視線が向いていて、仕事ができない自分に価値がないと感じてしまう、、、だから目の前の仕事を完璧にこなさなければいけないのだという枷を自分自身に設定してしまう、、、など。
自分自身への期待を裏切りたくないから頑張るんだ!という気持ちはとっても共感します。どんなことがあっても、自分は裏切りたくない、と。
でも、それが常に100%勝ち続けることでしか意味を見出せない、なんてことはあるのかな?
自分がどんなにベストを尽くしても、失敗するときは失敗するし、うまく行かないときはうまく行かない。私自身は、こういった点では、ある意味不真面目なので、まぁ、ダメな時もあるさ、と考えてしまうのだけど、たぶん、こういったことで自分を追い込んでしまう人は、すっごく真面目なのだと思う(否定的な意味ではなくて、本当に仕事を一緒にしていたら安心できるようなしっかりした人)。
でも、それで自分自身がかけるプレッシャーで、自分自身が潰れてしまっては辛すぎる。。。仕事で失敗することが、人生の中で取り返しのつかないダメージなんてことはないはずなのに、そのように感じてしまう理由はどこにあるのかな?
<2> 職場での同調圧力
職場で求められる価値規範が、人生の全てではない。でも、職場の価値観や仲間から外れることは、まるで悪いことをしているかのような感覚があるのかもしれない。
職場で求められる成果を達成できなかったら?、それは確かにその状況では価値がない、と言われてしまうだろう。数字で成果を測定しやすい仕事では、数字で明確に人のパフォーマンスが測れてしまう。
でも、特定の状況で成果がでないことがあっても、それがその人の全てを否定する訳ではない。事務作業が壊滅的にできなかったとしても、別の環境、例えば営業にはすごく向いていることだってある。うまくいっていない「環境」とは別の環境で仕事でも価値を出せるなら、このストレスは軽減されるのかもしれない。
他方で、若手の人たちにとっては希薄になりつつある価値観「終身雇用の世界」では、会社という存在が人生の大きなウェイトを占めている。この<2>の恐怖は、(自分にとって重大な位置を占めている)職場での自分の価値、が揺らぐことへの恐怖なのかもしれない。
<3> 上司が怖い
上司という恐怖。最近では、パワハラが問題視されているし、昔ほどヤバイ状況は、少なくとも表面的には減ってきている気がする。。。表面的、には。
上司の自分に対する評価が「悪い」、そして言葉などの暴力を浴びさせられるような状況はつらい。言葉であれ物理的であれ暴力だし、そんなものにずっと接していたら誰だって心を病む。
そういった暴力を伴わなくても「上司に評価されない」状況が怖いという感情もあるのだと思う。ちょっと<2>にも似ているかもしれない。
「上司に評価されない」ことが、大きすぎるストレスになるのは、「上司の評価」が自分の価値だと信じてしまっているからなのかもしれない。
果たして「上司の評価」は絶対的なものなのだろうか?評価をする上司だって人間だ。正しいこともあれば、間違っていることもある。
最近の職場では、純粋に仕事以外の面で上司と接することがないから、飲みに行ったり休日も一緒に遊んだりすることもあった昔と比べて、上司が仕事のマシーンのように感じることも増えているのかもしれない。でも、そんな仕事人間に見える上司だって、家族がいたり、趣味があったり、人間っぽい側面もあるはず。上司も人間なんだから、仕事の評価だって上司の主観が入っているんだ、って思えたらいいのかもしれない。
仕事の怖さと向き合うには
今回のZoomのディスカッションででた<1> ~ <3>の「仕事が怖い」。恐怖の内容はそれぞれ違っているけど、共通するものもあるのだと思う。
それは、「職場・上司の評価が、自分自身にとってあまりに重大なものだと考える」ことなのではないだろうか。
人生には、仕事以外の局面もある。仕事がうまく行かなかったからといって、私たちの全てを否定される訳ではない。上司と考え方が違ったとしても、それは(少なくとも職場以外での)あなたの価値まで否定するものではない。
そんな風に思うことができれば、仕事の怖さに、もう少し距離を置いて、緊張感は残しつつももう少しうまく向き合えるのかもしれないな、って。
例えば、職場とは違うコミュニティにも参加してみる、そうすることで、私たち自身の個人の中の多様性について、自分自身も実感できるようになるかもしれません。
こういったテーマって、職場の同僚と話すと仕事の愚痴や、特定の個人に対する評価になりがちだけど、逆に、ちょっと離れた海賊ライフのイベント参加者同士で話してみると、新しい発見(知らなかった考え方)もあって面白かったです!
次回のZoomイベント:お金について:僕たちは死ぬまでにいくら稼いでいくら貯めればいいんだろうか?
トピック
最近、老後に2000万円必要というニュースが話題になりました。
海賊ライフのメッセージの一つは経済的自立。
長い人生「お金」についてどう考えればいいのだろう?と少し不安にもなりますよね。
そこで、今回のZoom Online セミナーでは、引退後のお金についてみんなが何を考えるのか、話してみたいと思います!
日時
2019年8月29日(木) 20時〜22時
アクセス方法
こちらのZoomサイトからご参加ください(Webブラウザから直接参加できます):
参加費
無料です〜 アクセスお待ちしています!
初参加も歓迎!
こちらのイベントは、どなたでも参加OKのオープンイベントです。前回のOnline セミナーでも初参加の方もいらっしゃったので、こちらのテーマについて興味のある方のご参加、お待ちしています!
オンラインのZoom(https://zoom.us/j/778556225)なので、ラジオのように聞き流すもよし、一緒に話し合うのもよし、気軽にご参加いただけます!無理やり意見をふったりはしないので安心してください笑
途中参加、途中退出もオッケー! 飲みながらの参加も歓迎です!
ファシリテーター
もとバリバリのビジネスマンだったキャプテン(プロフィール:https://piratelife.jp/profile/)と、監査法人→NGO→開発コンサルタント→新規事業開発といろんな仕事をやってきたわっきー(海賊図鑑:https://piratelife.jp/2018/02/05/zukan_001/)がファシリします。