今年は何をすべきか? 〜 干支からの学び (小野滋樹さんからの寄稿)

私の尊敬する先輩である小野滋樹さんから、「是非このタイミングで海賊の皆さんに知らせたい!」ということで
下記コラムをご寄稿いただきましたので、ここで紹介致します!!
小野さんには「陰と陽」、「干支」、「ワイン」などについて湘南塾や海賊のたまり場で何度も講演を頂いています。
とっても面白くて役に立つお話なので是非御覧ください!

 

(以下寄稿文をそのまま掲載いたします)

 

今年もはや7月となりました。譲位改元も滞りなく行われ、世の中は一見平穏に見えますが、内外の情勢を俯瞰するに、欧州ではBREXITに仏独首脳の求心力の低下、アジアでは北朝鮮を巡る米中露の駆け引きや米中経済戦争、国内では憲法改正論議に消費税増税・年金・人生百年時代の問題と、将に『己亥』ならではの様相を呈しております。そこで、年の折り返しとなるこの時期にこそ、『干支』の観点から改めて本年を見直して、航海計画の再策定・修正を行うべきであると考え、拙筆を執った次第です。

 

 まず、『干支』についてお話しましょう。簡単に申しますと、中国の各王朝が、天変地異や内憂外患、吉事悪事諸事全てを記録分析させて得た経験則を、「十の干」と「十二の支」とで法則化したものです。今風に言えばBig Data。大数の法則に基づいたものですから、これを単なる迷信と捉えてしまっては、東洋の学の滋味を知らずに終わり、何とも勿体ない。大航海時代に、季節風や潮の流れを何世代もの経験として蓄積し、航海術を確立させて船を走らせていたのとおなじで、幾多の出来事のサマリーである干支を、日々の生き方の戒めとして、いわば転ばぬ先の杖として活用活学していけばよいのであります。
干支を知るうえで大切なのは、「干」が根幹、「支」が枝葉、ということ。幹という字の中には干があり、枝と言う字には支があるので、すぐに判ると思います。支は方角にも使われている「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」ですが、枝葉のほうが分かり易いので、生き物に例えられて「えと」と言えば生まれ年の動物のことになってしまいました。干のほうは、陰陽五行の「木火土金水」を陽の兄(え)と陰の弟(と)で分けて十の「甲乙丙丁戊己庚辛壬癸」としたのですが、根幹は形象化しづらく一般的にはひろがりませんでした。例えば「きのえ」は「木の兄」すなわち木の陽である甲にあたり、「きのと」は「木の弟」で乙、ひのえ=火の兄=丙と続くわけです。 

 

 

 では、2019年「己亥=つちのと いのしし」とは、干支から観るとどのような年なのでしょうか。
短く申し上げるなら「内なる充実を図り、次の準備をする年」。これを干と支から説明して行きます。

 

2019年の干である「己」と言う字は、三本並んだ横線を縦の二本線で分かち、絡んだり拗れたりしないように秩序立てている象です。ちょっと油断するとたちまちこんがらがってしまう状態なのですから、糸を己して、すなわち「糸+己=紀」して紀律を糺す訳です。
対して支にあたる「亥」という字は、鍋蓋の下=地中、即ち陰の内に人が二人いて一人が孕んでいる象で、最小単位に収められた起爆性エネルギーを意味します。木へんに亥と書けば核で、無駄を削ぎ落した最小単位の原子や種子のことを表します。亥にイノシシという動物をあてたのは、藪から突進してくる様子が起爆的なイメージをしやすかったからでしょう。
そして、これら「己+亥」が表す一年は、ともすれば縺れてしまい易い諸事を紀律させ、無駄を徹底的に削ぎ落して一点に集中させる年、ということになります。

 

 

もう少し視野を広げて見てみましょう。一点に集約させるもの、己の三本の横糸とは、2017年からの三年の蓄積のことで、これらを最もシンプルなかたちで集約させて行かなければならない訳であります。
2017年は陰陽拮抗して入り乱れ、これまで当たり前と思っていたことが全く通用しなくなり、思わぬ事態が芽生えたり、共有共感できる人との出会いが起きたりと、新しい意味や価値を持つきっかけとの出会いが度々起きる年でした。続く2018年は、新たな意味や価値がこれまでの人生を包み込むほどにしっかりと成長し、前年に正しい選択ができていた人にとっては、活かすものと枯らすものと何を努力すべきかが明確で、自身に正しい剪定を行って簡素の美に徹する年でした。そして2019年には、これらを一つの種子に集中させて発芽の機会を窺う、即ち「内なる充実を図り次の準備をする年」という訳です。更に翌2020年では、三年間の蓄積がしっかりと出来ていれば、前年に集約させた一点から全く異なる動きが開始され、迷いなく 留まることなく取り組めて行く、現実や現象に捉われずに自らの心を常に動かし続ければ、その種を多くの人たちに渡せる年となる、という流れとなります。
くれぐれも留意しなければならないのは、2019年に「紀」を見失ってしまうと、本物と偽物との区別がつかず自問自答を繰り返してしまうということです。常に戻るべき処、始めるべき処はどこなのかを、自身で実感し自身の言葉で語れるか、それを行動に映して行けるのか、が問われる一年なのです。

 

ところで。
ちょっと本流を外れますが、干支に纏わる迷信に「丙午」があります。この年生まれの女性は夫を凌ぎ家庭を崩壊させる宿痾を背負っていると言うもので、1966年生まれがそれにあたります。実は私の家内も丙午年生まれなのですが、内助の功に感謝こそすれ、我が家では家庭崩壊なんてことはありません。正しくは、生まれた年ではなく、丙午の日に生まれた女性にこの傾向がある、とされているのですが、いつしか枉がって伝承されてしまいました。じっさい、同級生の女性が60人揃えば、確率的には1人の丙午生まれがいることになり、特に珍しいわけでもありません。しかも丙午日生まれの女性は、死地に臨んでなお活を得る底力の持ち主ですから、ビジネス界では大活躍ですし、相性のあう男性と一緒になれば抜きん出て立派な家庭を為す可能性を併せ持っています。これは覚えておくとよいかもしれません。

 

また、内実を図ることが大切な「己亥」ですが、この年には家庭外や学校外、社外や海外などで彗星のごとく現れて大活躍する人が出てくる傾向にあるとされています。

 

以上いろいろとお話しして参りましたが、干支というものは60年間の気候の傾向を語るようなものです。お気づきになった方もいらっしゃるかもしれません。農業の観点から見て見れば、春の山に栗の実を求めたり、秋の田んぼに稲代を植えてみても意味がありませんし、航海に例えれば、無風の夏では帆船は進めませんし、真冬に荒れる喜望峰を回るのは自ら死地に飛び込むに等しいことなどは直に判ります。自身の特質特性得意技と目指す目的地へのルートとを、干支の教示に照らし合わせて目途をつけ、実際の行動に活かして行く、これが干支の活学です。単に信じる・信じないのレベルでは所詮占いの域を出ませんが、これを人生の指標の一つとして己を戒め、常により良いものを求めて行くのであれば、あなたの大航海を照らす羅針盤となってくれることでしょう。

 

干支を理解し深く咀嚼し、自身の状況と信念に反映させて実行展開して行く。これこそが海賊LIFEの根幹を成すものと同義であると信じます。残された半年を、有意義に過ごして行きましょう。

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