◆重信香織さん◆「頭で考えて生きていくとわたしは止まる」自然と波に乗る海賊は、スピーチの魔術師(後編)

「自分の居場所を見つけた人は、勝手にそこで輝く」

重信香織(しげのぶ・かおり)さん
小学生の教師になることを目指し、ひたすらその夢を追い求めていたはずが、気づいたらNHKのキャスターに! 結婚後は子育てに専念し、いままた専業主婦を卒業して、スピーチコンサルタントとして本格的に活動を始めた重信香織(しげのぶ・かおり)さん。自分のことばを話すキャスターという立場から、人の想いを引き出すこと、ことばを伝えることをサポートする、スピーチコンサルタントとしての「想い」まで、存分に語っていただいた。

前編では、NHKのキャスターに「流れ着いた」と語っていた重信さん。その「流れ着く感覚」とはどんなものなんだろう? いまもなお、続いているのだろうか?

 

「NHKを辞めて、第一線でしのぎを削っている人たちの中で自分を磨きたいと思い、修行するためにフリーになって東京へ行きました。NHKに決まったときもそうだったのですが、なんのツテもないまま、家も決まってない、仕事もない、親しい知り合いもいないのに、なんの怖さもなく出てきました。
1年間は受付の仕事をしながら、いろんな人に出会って、その人たちがさまざまな情報を持ってきてくれて、気がつくと所属事務所が決まっていました。受けたオーディションに受かり、そこでいい出会いやいい経験を積みながら、気がつくと次々ステップアップしていって、やりたい仕事をどんどんやりました」

 

頭で生きていると、わたしは止まる

 

結婚して二人のお子さんにも恵まれ、育児ライフを過ごすかたわら、キャスター時代にはなかった感覚が生まれた。

 

「専業主婦をやっていた十何年かはめちゃめちゃ思考で生きていたので、そのときは本当にまわらなかったんです。頭で考えて生きていくと、わたしは止まる。わたしでない人がわたしを生きていて〝あれ? 本当のわたしは一体どこにいるんだろう?〟という感じで。
妻の役割、母親の役割、ママ友の役割……その役割を生きていたというか。頭で考え過ぎていたから、何かおかしくなって、〝本当にヤバイな〟と思ったのが2年前ぐらいですね」

 

「こうじゃなければいけない」という目に見えない呪縛。おそろしいのは、無意識のうちに、それに合わせて自分を修正することにエネルギーを注いでしまうことだろう。

 

いったい、その2年間に何が起きたのか?

 

「ちょっと重い話をすると、父が他界したんです。父はわたしに何一つ要求をしたことがなく、どんなときも〝信じているから大丈夫だよ、応援するよ〟と言ってくれる人でした。
その父が息を引き取ったときに〝もういいんだよ〟と言われたような気がしたんです。いったい何がいいんだろう? とずっと頭から離れなかったのですが、その後〝もう、わたしに帰っていいんだよ〟と言いたかったんだろうなと気づいて、自分に許可できるようになりました。自分の中の本当の自分、わたしの中のわたしとちゃんとつながった時に、何かが変わりはじめました

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