海賊対談vol.1 島貫慶太氏(最終編)

トップクラスのビジネスマンとキャプテン江尻が、ガチで対談するコーナー。ビジネスマンの仮面を脱ぎ捨てて「会社では絶対に口にしないけど、人生で本当に大切なこと」について語り合います!

お題:好きな人、嫌いな人
まだまだ柔軟な20代、30代なら、クリーンで自分らしく生きていくことはできる。では、何を言っても刺さらなくなった40代、50代の人たちはどうしたらよいか? もはや手遅れなのか?ーー永遠の課題のようなこの難問に物申します。これまで上編中編と3回にわけてお届けしてきた対談も、いよいよクライマックスです!
◆島貫慶太(しまぬきけいた)◆
’91年京都大学工学部卒。アメフト部。銀行入行後、’99年にWharton MBA修了。同年ネットベンチャーを創業し、博報堂の子会社へ売却。コンサルタントとして、複数の事業再生に従事後、ゴルフのマルマンで再生にあたる。マルマン社長退任後、結婚相談所のオーネットの社長として事業再生を果たす。その後、楽天物流事業の立て直しに従事し4年で黒字化を実現。現在は、ゼビオHDにて戦略担当執行役員として事業拡大に従事。

「無知の知」の人は好き

島貫
ソクラテスの言葉で「無知の知」があります。知らないことを知っていると認識できることですね。この真逆に、知らないことを「俺は知っているぜ」と言う、本当の「無知の無知」がありますが、すごく罪が重いと思うんです。無知の無知の人は嫌いですが、無知の知の人は好きです。

江尻
ちゃんと正しくわかっている人が好きなんだね。

島貫
そう。自分の知識とか経験の限界を理解できる人が強いし、好きだし、尊敬もできる。共通するビジネスのプリンシパル、いわゆる人間の原理、原則ってあるじゃないですか? そこは一緒なので。

江尻
確かにそれが現場であれ、何やっても一緒じゃないですよね。

島貫
マネジメントレイヤーに来ると、明確な方向性とやることとやらないことを決めるじゃないですか? そこができれば、たぶん会社組織が動くんです。マネジメントレイヤーで「俺は偉いんだぜ、こうやって情報を持って、こういう判断をしちゃうんだぜ」みたいな人は嫌いですね。

江尻
俺が嫌いな人は群れを作る人。たとえば自分の子飼いがいる「俺についてこい」タイプとか。明らかに意図があるもんね。そういう人ほど先に逃げるよね。こっちが何かあると本当に消えるんだよ。

裸一貫で来い!

島貫
私がこの会社に来て3人逃げました。おもしろいのは、その2人目が「本当はここで働きたいんです」と言うんです。

江尻
ああ、あるあるだ。

島貫
「じゃあ、働けばいいじゃん」って。でも耐えられないんです。自分が本来やるべきではないことをやっていることや、自分が実際にはできないのが本人にも自覚があるので、会社に戻りたくても戻れないんです。ここに境界線があるとすると、正しいことをやっていないという自覚があるんだから「クリーンなほうに来なはれ」と思うんですけれども、何で越えられないんですかね? ピュアでクリーンでおいしい空気が吸えると思うんですが。

江尻
しんどいと思っているんじゃないですか? 楽したいんじゃないの?

島貫
いや、こっちの方が絶対楽ですよ。

江尻
今まで変な鎧をつけて「俺すごいよ」みたいな仮面を維持できていたんだけれども、全部スッポンポンで「裸で来い」みたいな話だよね。だから怖くて来られないんじゃないですか? めちゃくちゃ怖いんですよ、たぶん。こっちは裸の勝負で刺しちゃう。

島貫
だって私、どこにいっても裸一貫からですからね。

江尻
だからガチ。

島貫
さっきの2番目に逃げた人は、自分を大きく見せ続けていたので、裸になれないんです。こっちは裸だから全然楽ですよ。当然摩擦は発生するので、それが嫌なんでしょうね。

江尻
ああ、俺はこういう人達がどうやって這い上がるかっていうと、やはりチャレンジがあるからだと思うね。

40〜50代を変えるには?

江尻
どうやったら気づかせられるんだろう?

島貫
そこを今まで考えたことなかったな。境界域にいる連中はできるだけこっち(クリーンなほう)に来ればいい。

江尻
もう、問題意識を感じている人だね。

島貫
そうそう。だから若者達はぜひ「官僚みたいな生き方をやめてね」って、こっちに引っ張ればいい。40代、50代はたぶん変わらないので諦めているんですけどね。

江尻
人生80年か100年、あと30〜40年ね。そのまま生きていく人間が屍のように日本にあふれたら恐ろしいなと思うんです。どうなるんだ?

島貫
ちょっとでも変えなければいけないですね。大変ですもん、害を撒き散らすし。最終的には不幸を撒き散らすし。

江尻
どうやったら減るんだろう?

島貫
でかい課題ですよね。

江尻
どうやったら刺さるんだろう? 俺は本当に学問として新しい理屈を編み出すしかないなと思っていて。

島貫
今までこっちのダークサイドから生還した奴いたかな? 私の経験の中ではいないんです。ダークサイドが強い人は最初から諦めますけれども。

江尻
普通にしている人、つまり普通のおじさんが出てこないんでしょ。

島貫
うーん、これはまだ解が見つかっていないですね。40〜50代にも、私はトライするんですよ、常に。ただその結果、裸一貫勝負をできるようになった人間って40〜50代にはいないです。

江尻
俺も考えているんですが、「もう一度裸からやり直した方がいいことがある」ということを大きなトレンドにしたら、フォローすると思うんです。納得したらハマったりするので、そこでうまく乗せられたらいいなと思う。

島貫
それいいですね。でも20代、30代に早めに気づいてもらうことは大事ですね。40代はもう係長とか課長じゃないですか? とすると、子供がいて嫁がいてと、やはりハードルが高い

江尻
確かにハードルが高くなって動きにくいんだけど、別にたいしたことないじゃないですか? 実際は。

島貫
死にはせん。

江尻
死にはせん。今の日本の社会制度で死ぬようなことは、まずあり得ないので。

島貫
ボトムライン(最低限の生活水準)が相当高いところにありますからね。今の子って時給1,200円で10時間働いて25日で月30万弱になりますから、簡単に。年間360万でしょ? 死なないですよね。家買えちゃいますから。
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