オーケストラは星の数ほどあるけれど、「うちのアマオケが一番だ」と皆自負しているオケの友だちばかり。冨士さんは「作曲も好き」と言いながら、おもむろにiPadから動画を見せてくれた。

 

地球を愛するオーケストラ

「これは僕が〝フィロガイア・オーケストラ〟と呼んでいるプロジェクトなんですが、大学からお金をもらって、作曲をして、しかも演奏者にもちょっとだけお小遣いをあげるという企画で、すでに2度やっています。
僕が作曲したのは〝ピーターと地球〟。40〜50分の初めての長編なんです。ピーターはフランス語でピエールですが、〝石〟という意味もあります。そこで石のピーター君が、自分の起源を探して〝僕はどこから来たの?〟と直接地球に聞いちゃうんです。
次第にあまりにもピーター君がいろいろ聞くもんだから、地球が怒って噴火したり、地震や津波を起こしたりする。自然大災害を素材にしているので、被害者の方には追悼の意を捧げた後に大団円という、最後のつながりはよくわからないんですけど……(笑)」

 

ストーリーがあって曲が作られ、映像も作る。一大プロジェクトだ。

 

頭で考えて理解しなくてもいいように映像を作っていきたいなと思って。最初は〝きれいでしょ?〟だけでいいんだと思います。それで〝おもしろい〟と思ってくれたらいいな」

 

「ピーターと地球」をはじめ、冨士さんが作曲をした曲はかなりの数にのぼる。冨士さんにとって作曲とは、何なのか

 

「〝あの人はこれができる、これはできない〟と考えて楽譜を書くので、個人メッセージみたいなものですね。だから〝ああ、またこんなことを書いて〟なんて言われます。
ビオラはオケではいつも地味な役回りですが、僕はうちのビオラの子がすごく上手いのを知っていて、あるとき彼女が〝あまりソロは弾かない〟ってポロッと言ったことがあるんです。それを聞いてしめしめと思って。僕はいつも練習の直前になってようやく楽譜が印刷できるタイプなんですが、1回目の練習の後にビオラが〝何だこれは?〟と驚いて。〝そこから30小節ぐらいビオラしかいないよ〟と答えました。
本当に〝作曲と研究をつなげたい〟と思っているから、作曲はもう伝えたいというものじゃなくて、自分がまず楽しいんですよね」

 

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