◆高野りりこさん◆「本当に必要なものだけが来る」とこだわりを貫く海賊は、究極の手仕事を追求する女社長

「世の中で常識だと言われているものの中にいると、見えない世界が必ずあります」

高野りりこ(たかの・りりこ)さん
2018年6月に輸入雑貨の販売会社、株式会社RIRI & Dotを立ち上げたすてきな女性、高野りりこ(たかの・りりこ)さん。メインで取り扱うのは、インドネシアで天然染色している高品質シルクスカーフ。インドネシアの人々のものづくりのクオリティに感嘆し、「バティック染め」に魅せられ、ついにご自身でデザインから販売までを手がけることになった。始まったばかりのチャレンジに何を想うのか?

インタビューに現れた高野さんは、一瞬にしてその場が和やかになるほど、とても楽しそうでエネルギッシュ。首元に巻いているのは、藍色の更紗。思わず手を伸ばして触りたくなる質感だ。「バティック染め」というインドネシア特有の染色を施したシルクスカーフだという。高野さんがシルクスカーフに出会ったのは、2007年のこと。

 

「当時のパートナーがジャカルタ出身のインドネシア人で、初めて彼の実家に行ったときに、インドネシアの工芸品のレベルがすこぶる高くて、特にスカーフに魅了されました。
その後2008年にシンガポールで就職したこともあり、頻繁にインドネシアに行っては、買い集めていました。コレクターですね。手を使って作っているものが好きなんです、全然違うパワーがある感じがして

 

それを見たインドネシアの友人たちに、「そんなに好きなら日本で販売してみたら?」と勧められる。

 

「日本で販売するならちょっと違うものを作りたいなと思っていて、そこで調べていくうちに、今まで集めてきたスカーフが実は手織りだということを知りました。
こんなに繊細な布を手で織っているなんて信じられない! と、そのとき初めてなぜこれほどまで惹かれていたのかを知りました。手織りのシルクでろうけつ染めしているーーそれだけ人の手が触れて、人が一生懸命作ったものを〝きれいだ、心地いい〟と感じるのは当たり前だな、と腑に落ちました」

 

ずっとファンだったインドネシアのスカーフブランドに輸入代理店を申し出るが、すでに日本の代理店が存在するとの理由で断られた。そこで高野さんは諦めず、さっそく行動に出た。

 

「彼らが〝ダメだ〟と言ってくれたから自分で作り始めました。まず、現地でシルクの細い糸で手織りしてくれる工房を探しに行って、自分の好きなパターンで織ってもらって、デザインした柄のスタンプを作って、今度は染色工房に持って行ってバティック(ろうけつ染め)してもらいます。
それぞれの工房がわたしのオーダーで普段やったことないことをやらせられて、〝こんなデリケートな布ではできません〟などと言われるわけです。製造がかなり大変ですね」

 

化学染料なら出したい色は出したいように出せるし、染めたいところは染めたいように染められる。だが、高野さんがこだわっているのは、化学染料を一切使わず、木の実などを煮出して染める天然染色だ。

 

「作りたい布のイメージを持ってオーダーしているのですが、デリケートな天然染色では思ったような色が出ないこともしばしば。そんな時は、〝これはこれで美しいけれど、欲しい色ではありません〟と少しずつ工房に調整をお願いしています。ただ、〝違う〟と思ったものが売れないかというとそんなことはなくて、店頭に出してみると、欲しいと言ってくれる人が必ず現れます。まさに〝多様性〟を感じる瞬間ですね。
いずれにせよ職人さんがすごく手間をかけて一生懸命作ってくれたものなので、クオリティは高い。やっぱり自分の好きなものができあがるのはすごくいいですね。着心地の違いを感じ始めました」

 

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