さて、前回はフリーランスの生態の解明に迫りましたが、今回はもうちょっと身近に生息しているサラリーマンの皮をかぶったトラ、その名も「トラリーマン」をご紹介したいと思います。

 

そもそも「トラリーマン」は、フリーランスと違って耳慣れない言葉ですよね。これ、レオス・キャピタルワークス代表取締役社長最高投資責任者の藤野英人氏が提唱している言葉なんです。藤野氏の提言は「社畜になるな、虎になれ」。これから日本を元気にしていく虎には3つのタイプがあると言っています。

<ベンチャーの虎>

東京など都市を中心に先進的な技術とビジネス手法で大きく成長する企業、起業家

<ヤンキーの虎>

地方を本拠地にしていて、ミニコングロマリット化して土着で拡大する企業、起業家

<社員の虎(トラリーマン)>

会社員・公務員でありながら、会社の社命よりも使命に従い、会社のリソースを使って自由に活動し、顧客のために働く社員

 

 

さて、今回取り上げる「トラリーマン」には、いくつかの特徴があります。

 

・自分の良心に反して会社の命令に従うなんて絶対イヤ

・「クビにできるものならしてみろ」と開き直っている

・組織から完全に自由、やりたいことベースで社内外の人を巻き込んでいく

・顧客ファーストでクリエイティブなので成果が出て逆に会社から評価される

 

こ、これはすごい…まさに海賊! こんな人社内にいるんだろうか? 二週間くらい考えましたが、全部を満たしている人はなかなか思い当たらず。若干恥ずかしながら、不肖ランタンのケースを紹介させていただければと思います。(おまえかーい! という突っ込みが聞こえる…)今回も自問自答のインタビュー形式です。

 

30代 IT企業勤務のトラリーマン(?)

―今どんな仕事をしているのですか?

主務はシェアリングエコノミー事業部。特に役職はついていません。タクシーアプリの新規事業立ち上げのプロジェクトをやっています。といってもそこに使っている時間は1割程度で、他の兼務の方が忙しいかも。シンガポールでテック系スタートアップ向けのアクセラレータの立ち上げ、アメリカのアドテク企業とのジョイントベンチャーの投資実務、台湾への新事業展開サポートなんかを兼務でやっています。それ以外にボランティアでやっている活動もいくつかあります。最近はアフリカに興味があって、勝手に手を挙げてリサーチをやったり。日本の社会起業家とうちの社員との協働プログラムも立ち上げて、実はこれが一番忙しいかも。

 

―もはやなんの仕事をしているのかわからない状態ですね。上司には叱られない?

一応、自分の中ではキーワードはあるんですよ。「海外(特に新興国)」「イノベーション」「ソーシャル」「シェアリング」「投資」っていうのが最近のフォーカスエリア。でも確かに、その時々で面白そうなものに飛びついているというほうが感覚的には正しいかも。以前副社長に「君はどこにでも顔を出しているね」と苦笑されました。上司は寛大でおかげで好きなことをやらせてもらっています。というか、寛大な上司を選んで来ました。こないだも、上司が変わってやりたいことがやれなくなりそう、と思ってさっさと異動しました。(笑)

 

―こういう働き方はいつからしていますか? 何かきっかけが?

実はキャプテンのコーチングがきっかけです。それまでは仕事以外は全部余計なこと、みたいな考え方で、数字を上げることに関係なさそうなことは極力排除するのが正しいと思っていました。常に眉間にしわを寄せて、胃のあたりをさすっているタイプで、かなり声を掛けづらかったそうです。(笑)それが、30代になって、なんとなく今後の自分の生き方を整理したいと思って受けたコーチングで、「やるべきこと」に縛られていた自分を発見し、それ以降自分の心に「響く」選択を意識的にするようになりました。これがきっかけで、仕事以外でも色々な活動を始めるようになりますが、平行して仕事もどんどん自由にできるようになっていった感じです。

 

―組織にあまり紐づかない働き方ですが、どうやってリソースを確保していくの?

そうですね、おもしろいことを思いついたら、とにかく周りに言ってみます。上司や同僚に「こんなこと思いついたんだけどどう思う?」と。だいたい「ふーんおもしろいね」くらいで流されるんですが、中には「もっと教えてよ」と言ってくれる奇特な人がいる。そういう人を焚きつけて仲間にしていくイメージです。たまに偉い人にも興味を持ってくれる人がいるので、そうすると予算も取れたりします。

 

―そんな働き方で評価ってぶっちゃけどうなんですか?

うーん、どうなんだろう…このままじゃ役員にはなれないだろうな、とはうっすら思います。たぶん社長の言うことを聞いて、頑張って会社のためにお金を稼いでいる人たちが出世をするんだろうなと。でも、会社で評価されることも大事だけど、自分が楽しくて、かつ世の中に本当に影響をもたらすことをやっていくことにこだわりたいと個人的には思っていて。今やっている社会起業家との協働プログラムなんかそうだけど、思いつきで始めて半年くらいコツコツやっていたら、いつの間にか大きなムーブメントになっていて、社内の有志や仲間も増えて、社外でもメディア含め注目してくれる方がすごく増えてきた。これで出世できるとは思わないけど、こういうことで評価されたらすごく嬉しいなと思います。

 

自分は本当にトラリーマンなのかな? とまだ疑問に思いつつ、こんな働き方もあるよ、という参考事例になれば嬉しいです! 藤野氏は、「会社に不満を持ってやめる前にできることって色々ある」と言っており、本当にそうだなと実感します。会社の持つリソース(人、金、ブランド)って実に偉大です。個人でやるよりはるかにレバレッジが効きます。会社は自分がやりたいことをやるための舞台! というくらい開き直って仕事をすると、毎日もっと楽しくなるかも。本当に嫌になったらいつでも起業はできますしね。

 

さて、次回は「ソーシャル出世」をご紹介。こんな働き方もあるよ、みたいな情報もどしどしお寄せくださいね!

 
 

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