新年早々、母校の慶應義塾で「現代ビジネス論」という学部を越えた講義の1コマをいただき、授業をしてきた。追い出されるように学校を卒業した僕(実際、教授の奥様のお力添えがなければ卒業できなかった!)が、母校で学生相手に教えを垂れるなんて! 思いもよらなかったし、すごく光栄なことだった。ぶっちゃけ、こんな機会は滅多にないし、誇らしいよね。学校なんて行ってもたいして意味ないじゃんと思っていたくせに、講義をする側に立つとなると勝手なもので、「ど真剣」に学生に響く話をしたくて寝る間を惜しんで資料を準備した。それも英語で!

 

聴講にやってきた学生たちは、日本人だけでなく、中国人、インドネシア人、台湾人と国際色豊かなインターナショナルな顔ぶれだ。いまだ正月気分の抜けきらない土曜日の、しかも午前中に英語で授業を受けるというとっても素晴らしい……というか学生だった当時の僕からしてみたら、あっぱれな若者たち。

 

講演は「Global Talent ? - What would you do ?」というタイトルで、テーマは海外で活躍するために大切な三要素についてだ。その中で学生の食いつきのよかった話題は、僕の「特異な経歴」と僕が「その時々の選択をした理由」だった。経歴はともかく、「選択をした時の理由」に対する僕の答えは、当然「そのときに思ったようにやっただけ」「やりたいことをやっていれば、必ずいい方向に向く。なぜなら、自分で選択した道であって、人に押しつけられたものではないから」というものだ。もうここのColumnでも何度も書いていることだし、海賊ライフの基本コンセプトの一つだから、ブレようがない。

実際に辞令を拝命して「おまえはここへ行け!」と言われたことは一度もない。中国市場の探索を申し出てから以降の仕事は、すべて自分で選んできた。だから、誰かに文句のつけようもないし、めちゃくちゃ本気にならざるを得ない。というか、もう何かを考えるというより「動いていた」っていうのが正しいかな。

何かを考えるというより「動いていた」

僕が学生たちに「これだけに集中してくれ!」と声を大にして言ったのは、Commitmentについてだ。海外駐在員の人たちにもお勧めしている大事な要素でもあるが、要するに「狂ったように本気でやれ」ってこと。学生なんだから失敗なんておそれなくていいんだし、「いまはとにかく動き回って、真剣にやりたいことをやれ!」「動かなきゃやりたいことも見つからない」「見つけたら狂ったようにやれ」という三つの行動指針だ。シンプルだけど、なかなか大人だってできないことだ。いや、大人になるにしたがって、だんだんできなくなることかもしれない。

 

もう一つ、「感情は嘘をつかない」ということ。他の人からなんと言われようと、そのときの「感情は真実」で嘘がない。だから、「感情に従って行動する」ことはブレない柱になる。そして、同じものを見ても感じるものは違うんだから、「感情」はみんな違う。つまり、「感情に従う」ということは、あなた自身を差別化し、特別な存在にしているのだ。僕のキャリアややっていることは、まさにその結果の集大成なのだ。もっとストレートに言ってしまえば、同じ人間なんて絶対にこの世に存在しないんだから。

感情は嘘をつかない

最後にかわいい質問をもらった。「商社にはどうすれば入れるんですか? そんなに学生時代に遊んでいたのになんで入れたんですか?」ーー単純明快じゃないか! バブル直前で景気が良かったからだよ。そして真剣にウインドやっていたから、そこで学んだことや経験を話するだけで、採用側の人も「おもしろい!」って思ってもらえたからだよ。

 

最後に、この講義を主管している先生(商社時代にやんちゃな後輩の私を暖かく指導、今もおつきあいいただいている大先輩)にコメントをいただいた。「遊んでいるとか言っているけど、結局どの局面も〝真剣〟にやっていたんだろう。学生時代のウインドしかり、趣味のバイクもしかり、仕事もしかり。だから迫力があるし、仕事もうまくいった。君たちはそこをしっかり学びなさい」と。

 

まあ、リアルなサンプルが気合いを入れてしゃべったせいか、結構響いていたように思う。学生や若い人々との交流はほんとうに楽しいね。今回いただいた機会に、僕は完全燃焼。燃えたよ!

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