先週、台湾一周のツーリングに出かけた。雷公隊(Thunder Rider)の活動の一環で、年に一度、2泊3日で台湾を一周するイベントだ。今回は上は70歳から下は35歳くらいまでの15名のメンバーが集まり、そのうち女性ライダーも2名参加した。

初日は台北から黒マグロの水揚げで有名な漁港の町「東港」まで、400キロ。高架道路を一気に南下。徹底的にぶっ飛ばしてスピード感を味わう。この時期は北東の季節風が強く北部は毎日のように雨だが、中南部は20℃を超える過ごしやすさで、快適なツーリングが楽しめる。お昼に彰化県の羊鍋(羊肉爐)の有名店で羊を食べ、台南の愛文芒果(アップルマンゴー)の故郷「玉井」でマンゴーかき氷の名店に寄って喉を潤し、甘味も補給。夜は東港の有名な海鮮料理屋でお楽しみの宴会!

思わず歌をくちずさんでしまった

中日は、南端からぐるっと東の花蓮まで約300キロ。南端をまわる南迴公路は山道で、これをすぎると東海岸の海の絶景が広がる。その後は美しい景色を右手に見ながら、一般道を海風を感じながらひたすら快適に流す。車も信号もほどんどない。このあたりはいちばんお気に入りのツーリングスポットで、思わず歌をくちずさんでしまうほど。Bon JoviのIt's My Lifeなんて、ぴったりだ。 途中、台湾で最も美しい駅で有名な多良駅に立ち寄り、「東河」で有名な肉まんを食す。ご存知の方も多いだろうが、台湾では〝小吃〟と呼ばれるおやつ感覚で食べる屋台料理のレベルが、とにかく高い。このとき食べた肉まんも、外の皮はもちもち、中身は熱々、おまけに安い。そして、そのまま美しい海岸線を一気に「花蓮」まで駆け上がった。夜は花蓮の有名な台湾居酒屋で盛り上がった。台湾居酒屋の流儀は、飲み物を自分で持ってくること、そして酒の持ち込みもとっても緩いので、ウイスキーもガンガン持ち込む。とにかく安くてメニューが半端なく多いので、焼き物、揚げ物、海鮮、鍋、なんでも来いと食いきれないくらい頼む。思いっきり満足するまで飲んで、食べるのだ。

最終日は雨の中、断崖絶壁の蘇花公路を走る。ここは断崖絶壁を切り拓いた難所だ。強風と雨、そして寒さという最悪のコンディションの中、荒れた路面を慎重に走った。大きな石が転がっていたり、道に穴があいていたり、大型トレーラーやバスが走っていたりと、なかなかスリル満点。7時半に出発し、3時間後には無事にこの難所を越え、蘇澳に到着。今回は雨風がひどく、ヒヤヒヤしっぱなしだったが、ガソリンスタンドに着いてホッとした。その後一休みしたあと解散となった。

「前より後ろ」を見て走っている

チームライディングの楽しみは、なんといっても突っ走る開放感と非日常へといざなう絶景、そして途中の休憩でのおしゃべりや夜の宴会、台湾の食の醍醐味。僕はリードライダーとして、メンバー全員が安全で楽しくツーリングできるように常に考えて走る。だから仲間から「今回のツーリングはおもしろかった」とか「スリルがあったけどやりきった!」という言葉をかけられると、本当に報われる。人によってペースも違えば、バイクも違う。僕も楽しみながら走るが、意識の大半は、「前より後ろ」を見て走っている。そして、チーム全員が安全に楽しく走り抜けられることに感動すら覚えるのだ。逆に一人でツーリングするときは、孤独だが好きなスピードやルートで自由気ままに走る。これはこれで、とても楽しい。一人のときは、もちろん「前しか」見ていない。まったく違う楽しみ方なのだ。

すべて「好きにやってきた」おかげ

さて、今回でColumnは無事に15回目を迎え、今年最後の更新となった。激動の2017年は、好きなことをどんどんやっているうちに、あっという間に幕を閉じようとしている。一年前に今の状態を予想していたか? 答えはノー。一年前の僕からは、今の僕の姿は想像すらできなかった。友達も知識も一気に増えた。自分のことも深く理解することができた。「いまこの瞬間」の心に従い、自分に嘘をつかずにやってきて、大きな財産になった。すべて「好きにやってきた」おかげだ。来年のいまごろ何をやっているのか、当たり前だが想像もつかない。想像することに意味があるのだろうか? 確実に言えるのは、いまやりたいことがたくさんあることと、一年後はいまよりもはるかにおもしろくなっているに違いないということだ。想像を超えるほど楽しいであろう未来に思いを馳せながらーーそんなことを、年の暮れに思う。みなさまも良い年をお迎えください!

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