機会あって、ブルネイに赴いた。正式名称はブルネイ・ダルサラーム国、マレー語で「平和な土地」を意味するのだという。三重県ほどの広さの国土に、人口わずか40万人(東京の人口の半分以下!)、車も少ない。天然資源が豊富で、経済水準も高く、社会福祉も手厚い。首都バンダルスリブガワンの空港に降り立つと、立派なモスクがお出迎え。その一方で国土の半分以上は手つかずの熱帯。石油の出る王国、イスラム教の国、というイメージ以外なにもなく、まっさらの頭で訪れただけに、二日半の短い滞在で、とにかく見聞きすることは思いもよらぬビックリだらけだった。

まず、ここは東南アジアなれど、ほかの東南アジアの国々と決定的に違うことがある。それは、「静けさ」だ。東南アジアといえば、どこの町や観光地へ行ってもざわざわとした喧騒がお約束だが、ブルネイには音(ノイズ)がない。また、国が豊かで教育レベルの高い国民性からか、おしゃべりのトーンがとっても穏やか。大声で喋っているやつは一人もいない。イギリスの統治が長かったからか、会議のトーンもイギリス式でジェントル。お酒が飲めないイスラム教国なので、ささやき声さえ夜のしじまに吸い込まれそうだった。

 

ブルネイには音(ノイズ)がない

 

静けさを圧倒的な違和感と感じてしまう僕は、当たり前のように喧騒の中で生きているんだなーと、しみじみ感じてしまった。秋の夜長に静けさに身を委ねると、耳に聞こえてくるものはなくても、逆に心の声のボリュームがあがってくるようだ。まさに晴雲秋月の心境だ。

ある意味、ここは異次元空間だ。アジアのどこの都市とも違う。優雅なモスクのたたずまい、振り返れば海上住宅と行き交う水上タクシー、マングローブの森を遡れば、圧倒的な大自然と絶景が待ち受けている。原始林の緑が果てしなく広がる一方で、モスクや豪華絢爛な建造物が原色を放つ。ものすごくインパクトのある景色が次から次へと目の前をすり抜けるたびに、五感が研ぎ澄まされるようだった。ぶっちゃけ、あの美しさにはゾクゾクした。

かたや七つ星ホテルに行けば、これまたぶっとぶ豪華なホールやプールがひっそりと(客がいない)建っている。人々も優雅で、子どもたちもこの素晴らしい環境で高等教育を受け、のびのびと育っている。国が裕福だからというのもあるが、この何とも言えない雰囲気はなんだろう? 目に入ってくるものすべてがすごいのか、僕の価値観になかったから戸惑っているのか? 理由はわからないけど、不思議な感覚に包まれた。

 

五感が研ぎ澄まされるようだ

 

原油価格の下落や資源の枯渇で、経済的にはクリティカルな局面を迎えつつあるブルネイだが、手つかずの自然資源を有効活用したら、きっと今までに見たこともない異次元リゾートが誕生するんじゃないだろうか。今回は時間がなくて断念したが、まだまだすごいところがあるらしいので、機会があれば訪れたい! なお、ブルネイの美しい写真はFacebookにもたくさんアップしているので、ぜひご覧あれ!

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