週末は台湾で「HOG (Harley Owners Group)」の10周年イベントがあり、チーム「雷公隊(Thunder Rider)」の仲間たちと参加した。1,000人を超える老若男女さまざまな台湾人のハーレーダビッドソン乗りが集うイベントだ。元来、僕は集団行動が苦手だ。人に束縛されたり指示をされたりするのも、できれば勘弁してほしい。そんな僕が今年、「雷公隊」の隊長になり、大きなイベントのときには必ず台湾に戻って参加している。

 

なぜか?

隊員は、バイクという共通の趣味のもとに集まっ

た、あきれるくらい自由奔放の人たちばかり。台湾にもさまざまなチームがあり、規則が厳しいところもあるが、雷公隊のポリシーは「自由」であること。だからハーレー乗りでも特に自由を好む連中が集まり、何の遠慮もなく皆が言いたいことを言って、ガンガン食べて飲むという、騒々しくも良い意味で混沌とした楽しい場だ。性別も年齢もさまざまなので、清濁併せ呑む人が多いのかもしれない。僕は人にはそれぞれ波動があると思う。初対面でエネルギーを吸い取られそうな人がいるかと思えば、黙っていてもエネルギーがほとばしる人もいる。雷公隊の仲間と一緒にいると、開放感に浸れるし、いつも熱量の高いパワーがもらえるのだ。

 

 

マネージ(管理)せずに黙ってリード

「雷公隊」は、自由自在に台湾中を爆音を轟かせて走り回るが、初心者がいるときは全員でサポートして走る。チームの幹部は「奉仕」の精神を最初に確認しあっているので、偉そうにしている奴は一人もいない。幹部は隊員が楽しくなることだけに注力しているので、そんな幹部を慕って隊員たちも支えてくれる。「奉仕」の精神をビジネス風に言えば、マネージ(管理)せずに黙ってリードしてくれているとでも言えようか。そんな関係が自然と築かれているから、心地いいのだ。

 

ここまで読んだあなたは「あれ?」と思うかもしれない。なぜ、日本人である僕が100人を超える台湾人のチームの隊長になったのかと。たしかに僕は外国人で初めて隊長になった。そのことを心から誇りに思う。僕は外人だし、日本にいる時間が長いので幹部には負担をかけているが、彼らは僕がいなくても本当にしっかりチームを支えてくれる。だから僕が台湾に帰るのは、仲間とバイクに乗るためだし、僕の得意な長距離や難易度の高いツーリングのときは、とことん楽しく走れるように僕がリードする。それが僕が提供できる最大の価値だからだ。たまたま僕は日本と同じくらい台湾にも長く生活拠点を置いているので、台湾人との交流は多い。20代後半から現在に至るまで、ほとんどの人間関係は中華圏で築いてきた。だから、「日本人ばなれしている」という、おそらくは褒め言葉(笑)をいただいたりするのだろう。

ありのままに「今を生きる」

僕には、台湾人だから、日本人だからという意識はまったくない。だが、もしずっと日本で会社員を続けていたら、海賊ライフを実践しようと絶対に思っていなかっただろう。僕のもともとの性格もあるが、中華圏を駆け回って、「自由であること」を強く意識してきた。別の言葉で言えば「自分が確立していなければ、人に影響など与えられない」ということだ。

くだけて言うなら「いやならやらない、やりたきゃやる。どれくらい一生懸命やるかも自分が決める」っていうことだ。台湾人は日本人と比べて個性を重視している人が多いが、雷公隊の面々は特にそれがずば抜けている、ありのままに「今を生きる」、「自分の価値観を生きる」人たち。突き抜けた個性を存分に発揮しつつも、お互いがその違った個性をレスペクトしあって、困ったときは助け合い、生意気を言ったらいじられるーー僕にはこんなにすてきな仲間と場所がある。

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